想像を超える時計を創造する二人の天才

ウルベルクは強固な意志と独自の考えを持つ二人の人物により誕生いたしました。その一人、マスターウォッチメーカーのフェリックス・バウムガルトナーは、3代にわたる時計師一家に生まれ、時計学校を卒業後早くからトゥールビヨンやミニッツリピーターといった複雑機構の製作と修復を手掛け技術を磨きました。
その技術をフォルムに表現するのはマーティン・フレイの優れた芸術性です。マーティンは1987年にルツェルンのアート&デザイン・スクールを卒業し、絵画から彫刻、そして映像制作に至るまで、あらゆる美的フォルムを極めたベテランのデザイナーです。
二人は時計作りの伝統とノウハウを尊重しながらも、独自の自由奔放な姿勢を貫き非常に斬新な意匠、高度な技術、コントロールボードに代表される新しいコンセプトを取り込んだ作品を発表しています。

ワンダリングアワー

  • この二人が最初に開発した腕時計は、17世紀にカンパヌス兄弟の制作したナイトクロックからインスピレーションを得たものです。この時計の時刻表示は、東から西に移動する太陽のように、回転ディスクに刻まれた数字が東の水平線上に現れ、弧を描いて移動しながら西に沈むという設定です。
    この時刻表示には1時間に限定することで未来や過去にとらわれず今の時間を大切にしようというメッセージが込められています。以後ウルベルクのDNAとなったワンダリングアワー(移動する時間)は、100シリーズと200シリーズに受け継がれています。
    2003年にはハリー・ウィンストンのOpus Ⅴを手掛け、彼らの名前が一躍世に広まりました。


オーナーと共生する時計

  • ウルベルクの特徴はその独創的な時刻表示だけではありません。もう一つ掲げるテーマが「オーナーとの共生」。オーナーの日々のライフスタイルを時計自身が反映し、また自分が思い描く時計の動きをコントロールボードと呼称するケースバックのスイッチやインジケーターから調節することができるのです。
    例えばUR-210の自動巻ムーブメントではケースバックから覗くタービンが巻上効率を制御しています。オーナーの動きが少なかった場合、目盛りを「Full」に合わせることで最大限の巻き上げ効率が得られ、反対に活発な動きをしているときは「Reduce」または「Stop」にすることで効率性を減少、または手巻モードに変換することで、必要以上のエネルギー供給から生じるメカニズムの損傷を防ぐことができます。
    さらにこの時計が優れている点は、ダイアル上の11時位置に直近2時間におけるローターの巻上げ効率を表示する「エフィエンシィ・インジケーター」を搭載して視覚的に効率性を知ることができることにあります。この他にもオーバーホールの目安を表示するインジケーターや自身の手で時計師のように精度調整を可能にした時計など、彼らの創造性に魅力が尽きることはありません。